コスト最適化

Batch API 料金:OpenAI・Claude・Gemini

Batch API は、夜間の分類、文書への情報追加、オフライン評価など、結果を待てる作業のトークン費用を抑えられます。同じモデルと処理量で通常料金と Batch 料金を比較し、再試行と許容できる待ち時間も予算に含めましょう。

Quota Monitor チーム公開日

Batch API に向いている作業

OpenAI の非同期 Batch はトークン費用が 50% 割引で、処理時間枠は 24 時間です。Claude Message Batches も入力・出力が 50% 割引で、24 時間後に期限切れになる場合があります。Gemini は通常料金の 50%、目標処理時間は 24 時間と説明しています。対応モデル、エンドポイント、入力形式は別途確認が必要です。

早く完了する場合もありますが、対話中のユーザーにバッチの完了を待たせる設計には向きません。キューがある作業や、遅れても期限に間に合う作業が候補です。即時応答が必要な処理と、独立して実行できる非緊急の処理を分けましょう。

  • 夜間のラベル付け、情報抽出、文書更新。
  • 固定データと合格基準を使ったオフライン評価。
  • 結果をすぐに使わない移行処理や過去データの補完。

入力と出力を分けて計算する

入力トークン数に入力単価、出力トークン数に出力単価を掛けて合計します。100 万トークン単位の料金なら、数量を先に 100 万で割ります。同じ数量で公開された Batch 単価に置き換えて計算し、請求書のすべての費用に同じ割引が付くとは考えないでください。

システム指示、添付テキスト、課金対象の推論出力も数量に含めます。代表的な完了タスクから出力長を見積もりましょう。短い Batch 回答と長い通常回答を比べると、処理量の違いと単価差を混同してしまいます。

費用 = 入力トークン ÷ 1,000,000 × 入力単価
     + 出力トークン ÷ 1,000,000 × 出力単価

同じトークン予算で 3 社を比較

以下は入力 1,000 万・出力 200 万トークンを、キャッシュなしの短いテキストリクエストに分けて処理する例です。出典リンクの料金ページに記載した確認日時点の単価を使っています。数量やモデルを変更して、通常と Batch の見積もりを同時に確認できます。

安い金額でも同じ品質とは限りません。まず要件を満たすか確認し、採用できる結果一つあたりの費用を比べます。表の日付は料金データの確認日です。将来の請求期間に使う予算では、期間限定料金が継続しているか再確認してください。

モデル / 出典通常(USD)Batch(USD)料金確認日
gpt-6.1-sol$40.00$20.00
Claude Sonnet 5.5$40.00$20.00
gemini-3.5-flash-lite$8.00$4.00
キャッシュなしの短いテキストリクエストで、入力 1,000 万・出力 200 万トークンを処理する例です。費用の仮定であり、品質や速度の評価ではありません。

自分の Batch API 予算を計算

通常のトークン費用$40.00
Batch のトークン費用$20.00

短いリクエスト全体の合計を 100 万トークン単位で入力します。同じモデルとトークン数で比較し、キャッシュ、ツール、メディア、長文加算、リージョン料金、税金は含みません。提供元で対応条件と最新料金を確認してください。

キャッシュと追加料金は個別に計算

この比較は通常の入力と出力のみを計算します。キャッシュの書き込み・読み取り・保存期間、ツール、メディア、リージョン処理には別の規則があります。キャッシュを使う場合は、該当する入力部分をその処理モードの公式単価に置き換え、割引済みの合計をさらに一律で割り引かないようにします。

コンテキストの料金区分はリクエスト単位です。1,000 万トークンを短いリクエストに分ける場合と、一つの長いプロンプトでは条件が異なります。混在する処理は区分ごとに見積もって合計します。提供元に直接送る Batch の料金は、OpenRouter などを経由する同期リクエストに自動適用されません。

成功した結果を保存して必要な分だけ再試行

バッチは複数のリクエストをまとめたものなので、全体の状態だけでなく各結果を確認します。OpenAI は、期限切れのバッチにも完了済みの結果が含まれ、その処理分は課金されると説明しています。再試行を決める前に成功結果を保存してください。

固定のタスク識別子を使い、未完了または不合格のタスクだけを再実行します。全件を送り直すと成功済みの作業にも再び支払う場合があります。初回費用、再試行費用、合格結果数を分けて記録し、総費用を合格結果数で割った値で判断しましょう。

  • 本番の全件を予約する前に代表的な少量データで試す。
  • 締め切りと、遅延・失敗したタスクの対応を決める。
  • 結果 ID、トークン使用量、モデルの版を照合用に残す。
  • 人による確認と代替モデルの費用も判断に含める。

見積もりを実際の請求と照合する

予定トークン数と報告済みの使用量を分けて記録します。同じ提供元アカウント、期間、通貨、処理モードで照合してください。最初の差は報告の遅れが原因の場合もあります。長い回答や再試行の余裕を設け、見積もりを強制的な利用上限とは扱わないようにします。

Quota Monitor の OpenAI・Anthropic 連携は対応する報告済み費用と利用上限を取得し、Gemini は対応する請求・Spend Cap の範囲を表示します。前払いクレジット残高ではありません。Batch ジョブの送信や、ジョブ別の費用帰属は保証しません。接続ガイドで認証情報、取得範囲、検証状況を確認してください。

よくある質問

Batch API の請求全体が必ず半額になりますか?
いいえ。選定した入力・出力単価は割引されますが、トークン数、再試行、ツール、キャッシュなどで最終額は変わります。請求全体を半分にせず、選んだモデルと処理モードの単価を使ってください。
並列に送れば Batch 料金になりますか?
いいえ。同期リクエストを並列に送っても通常の課金モードのままです。対応モデルやエンドポイントで、提供元の Batch 処理手順を使う必要があります。
ChatGPT や Claude の契約料金と比較できますか?
この計算ツールは API のトークン費用を見積もります。一般向け契約の料金と利用枠は別の製品であり、この計算で API クレジットに変換されるものではありません。

参考資料